金魚ねぶたのひとりごと

日常の中で 見たこと 感じたこと を ゆるゆるとお話ししようかと…。

ミニ読書感想文 『コンビニ人間』

あっという間に夏休み11日目。

ああ もっと夏休みらしいことをしなければ…そう、それは読書感想文だ。

文芸春秋に今回の芥川賞受賞作品『コンビニ人間』が載ったので読んでみた。

 

主人公 36歳独身女性コンビニ店員は ちょっと発達障害っぽいところがあるものの 勤続18年 毎日の仕事に充実感を得ていた。バイトを通じ知り合ったダメ男と同居しコンビニを辞めるが、定職・結婚・子育てが正 という 周囲や男が根底に持つ世俗的な価値観に合わせ切れず、再び大好きなコンビニに舞い戻る…って話。

 

読み易かった。…だけじゃなく、人が生きる意味 って?と あらためて思ったり、 アスペルガー症候群など発達障害とされる人(世間的でないというだけなんだけど、主流と違うことは“障害”になってしまうんだね。)と その周囲の人間の哀しい食い違いみたいなものを疑似的に味わうことができました。多様性って何だ?とかね。

多くの人にとって 自分(の信念)だけで自分を励まし進んでいくことは難しく、誰かに または世間に 肯定され支持されてこそ 心安らかになり 自信を持つことができるんだなぁ。

 

ちなみに この小説を映画化する場合の配役は、主人公ー上野樹里、男ー松田龍平でどうだろう。